O2部屋

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DA★55mm F1.4

素晴らしい解像感。豊かな発色。とろけるようなボケ。それだけでなく、使い方によってはオールドレンズっぽい雰囲気まで出せる、楽しいレンズ。

 

ポートレートを撮るのであれば、FA77mmかこのレンズ。FA77mmが繊細で上品な描写だとすると、こちらは、生き生きとした濃厚なイメージの描写。女性を綺麗に撮りたい場合には、FA77mm。元気な子供達を撮るときにはDA★55mm。女性を艶かしく撮りたい場合にはDA★55mm。なので、両方持っていても、どちらかを使わなくなることはありません。

ポートレートで使う場合、APS-Cで55mmは使いやすい距離です。77mmだと、屋外だと良いですが、室内だとちょっと長い時があります。

このレンズ、F4.0ぐらいまで絞った時の解像感は素晴らしいものがあります。一方で、開放付近は、ピントが合っている部分でも、薄いベールがかかったような描写になります。これはこれで、うまく使うとソフトな雰囲気の撮り方ができて、女性のポートレートにはマッチします。独特な濃い色のりや濃厚なボケとあいまって、なかなか艶かしい雰囲気が出せます。

ただし、逆光には結構弱く、盛大にフレアが出ます。最近のレンズでこれだけでちゃうのはなかなかないでしょうね。手持ちのレンズだと、FA Limited系か、もしくはSuper Takumarの55mmぐらい。そのためのあの大きなフードなのねと納得です。しかし、このフレアは悪いことばかりではなく、光に包まれた感のポートレートが撮れるので、積極的にフードは外していきます。最近の技術だと、もっとフレアは抑え込めるはずなので、意図的に残したのだろうか、、、だとしたら勇気のある決断だよな、、、いやいや光学性能にこだわったスターレンズだからそれはないか、、、などと考えさせられます。まぁ、結果的に雰囲気のあるポートレートが撮れてるのでどちらでも良いんですけどね。

このレンズの弱点は、AFですね。SDM。遅い。悪名高いSDMなので、たまに動かなくてひやっとする。F1.4なので、PentaxのAFだとビシバシピントが合う事を期待するのは酷ですね。また、被写界深度が狭いので、合焦後にちょっとでも動くとピントはずれます。こんな感じなので、ピント合わせは相当気を使います。AF速度も相当のんびりしてます。公園で、子供のこぐブランコが一番高い位置で一瞬止まる瞬間を撮ろうとしたのですが、このレンズじゃAFで合わせようとしても、無理。そんな感じです。ちなみに、K-5IIs+FA77mmだったら、そういうケースでもAFが使い物になります。ギア駆動の方がうるさいけど早いんですよね。。。