O2部屋

カメラ、自転車、ITなど

GR

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僕が持っているのは、センサーがAPS-Cになった最初のGRです。最初は一眼レフに単焦点つけて歩くときの広角レンズ代わりのつもりでした。なので、Pentax DA21mmとどちらを買うか迷っていたぐらいです。18mm(換算28mm)の単焦点なんて、それだけでは使いづらいと思っていました。当時は広角側が苦手だったんですね。

使い始めてみると、とにかく出てくる絵がカッコよくって、いつも持ち歩いてあちこち撮ってました。そんなことをしているうちに、18mmのGRレンズにも慣れ、逆になんて使いやすい画角なのだろうと言うところまで洗脳される始末です。

GRレンズは、隅々まで解像して流れない素晴らしいレンズですね。画像処理エンジンも、おそらくシャープネス強めの傾向。そのため、出てくる絵は、シャープでクリアで硬質な感じ。

色の傾向は、Pentaxとは違って、寒色系でクール。人肌を綺麗に撮るというよりは、やっぱり、当然ですが、スナップ向きかと。

やはり素晴らしいのは、この高画質が、このサイズのカメラで得られること。それほどメンタル強くないので、やっぱり一眼レフ使って人前で写真撮るのって、空気読んだり気を使ったりする必要があるんですよね。GRのサイズだとこのハードルが一気に下がります。(もちろん、GRでも気は使います。)カメラに詳しくない他の人から見ると、古いコンデジ程度にしか見えないので、手で持って歩いたり、街角でシャッター押していたり、食べ物屋さんでご飯撮っていても、一眼レフで同じことやるより、かなり精神的に楽です。

人を撮る時も、一眼レフ向けられると撮られる方は、ちょっと緊張するようですが、GRだとそれほどでもなく、自然な写真が撮れることが多いですね。ポートレート的な写真はなかなか撮れませんが、まわりの人たちとの生活を、ちょっとカッコイイ感じで記録していけます。

 こんな感じなので、撮影枚数も増えていきます。まぐれあたりも増えていきます。性格が前向きなので、まぐれではなく、GRだと素敵な写真が撮れると思い込んできます。こうしてGR好きオヤジの出来上がり。

最初は広角レンズの代わりだなんて思ってましたが、大間違い。GRの世界がありますな。この世界を見つけると、もう手放せない。逆に、この世界に全く共感できなかったり、見つけられなかったりすると、使いづらい大きめのコンデジになるでしょう。

ただこのGR、不満がないわけではありません。一番は手ぶれ補正が無い所。昔は手ぶれ補正なんて無いカメラ使ってたんだけどなぁ。あんまり構えずにサッと撮ることが多いので、余計手ぶれ補正の無い事が目立っちゃうんですよね。あとは、高感度に弱いことと、AF(特にマクロ)が弱いことぐらいかな。。。

と思っていたら、GR IIIで全部解決されてそうじゃん。。。。10万円超えか。。。

 

 

 

 

Super Takumer 28mm F3.5

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Super Takumar 28mmは、前期と後期の2タイプあるそうですが、うちにあるのは前期のタイプです。見分け方は簡単で、前期はフィルター径が58mmなのに対して後期は49mmです。いずれにしても1960年代のものですが、奇跡的にスレ傷ひとつないピカピカの新品みたいなのを入手できました。

古いレンズの魅力の一つがその質感だと思います。PentaxのLimitedレンズが金属製のその質感を売りにしていますが、同じような質感を楽しめます。しかし、Super Takumer 28mmなんて、当時は高級でもLimitedでもなんでもなくて、フツーの普及価格帯レンズだったんですよね。それがこの質感を出しているというのは素晴らしいです。しかも、マニュアルレンズなので当たり前ですが、ピントリングの感触もヌメッとした適度なトルクがあって、精密な機械感があります。絞りリングも同様。こちらはカチンカチンと精密な部品同士が動く音がして、こちらもある意味操作する喜びがあります。こういった操作感は、PentaxのLimitedレンズよりも上です。っていうか、最近のレンズでは、こういった感触は楽しめませんね。

写りも、ある意味驚きです。最近のレンズのように、綺麗に解像してシャープさも十分です。ただし、SMCでもない単層コーティングですから、逆光にはめちゃくちゃ弱いです。でも、単に綺麗に解像してシャープで逆光にも強いレンズが欲しいんだったら、最近のレンズを買えば良いわけで、光学的な性能の観点で見たらイマイチなこういったところが、逆に古いレンズの個性となり魅力となっているわけです。このレンズも、逆光だと、壮大なフレアが出ます。また、このレンズは薄い青紫のゴーストも出ます。これらをうまく使って、雰囲気のある写真を撮る事が、こういった古いレンズを使う醍醐味です。ポートレートだと光に包まれた感がわかりやすいのですが、作例は犬でご勘弁を。

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また、28mmという焦点距離も、APS-Cで使う場合には絶妙です。もともとは明らかに広角系のレンズとして生まれてきているはずですが、APS-Cで使うと42mmになり、標準よりちょい広めの非常に使いやすい画角になります。そう、 FA43mm Limitedをフルサイズで使った場合とほぼ同じなのです。普段つけっぱなしレンズの役割を十分に担えます。このレンズを使って、マニュアルフォーカスで、普段の身の回りの生活を、丁寧に写し取っていくって、なんか素敵な感じがします。

 

 

M42に手を出してみる

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M42というのは、42mm径でピッチ1mmのネジのこと。つまり、ネジのようにくるくる回してカメラボディにくっつけるマウントの総称です。1950年代から普及したこのマウントは、いろいろなメーカーが採用したため、日本製だけでなく、ドイツ製、ロシア製など、膨大な数の中古レンズが市場に出回っています。

さて、M42、つまりネジを現代のカメラボディにつけるためには、当然そのままつくわけがなく、以下のようなアダプターが必要です。Pentax Kマウント用アダプターは、いくつかのメーカーが出しているようですが、これは安心のPentax純正です。昔は1000円ぐらいだったらしいのですが、今は確か5000円ぐらいします。中古カメラ屋で入手するという方法もありますね。

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Pentaxのカメラは、というかKマウントは、フランジバック(マウント面から映像素子までの距離)が、昔から変わっておらず、M42とも同じなんですね。なので、M42のレンズも、違和感なくすっきりと装着できます。ミラーレスは顕著ですが、他のメーカーだとフランジバックが短いため、アダプター自体が長く、見た目ちょっと好みじゃないなぁと思っています。Pentaxのカメラは、特にKPなんかは、M42のTakumarなんてつけるとすごくカッコ良いです。

M42のような古いレンズを使う場合、Pentaxだと使いやすい点がグリーンボタンです。こういったレンズは、当然ピントだけでなくて、露出(絞りとシャッタースピード)もマニュアルです。絞りは自動でやれるレンズもあるのですが、話がややこしくなるので、ここでは全部マニュアル前提で話を進めますね。まず、絞りは、レンズ側で設定します。ここでグリーンボタンを押すと、カメラが最適と判断した露出に合わせたシャッタースピードを設定してくれるんですね。まぁ、そんなに高い精度で合わせてくれるわけではないので、そこから自分で微調整が必要です。でも、全てを一からやるよりは、相当早く露出を決められます。

ピントの方はどうかというと、いくらPentaxのファインダーが見やすいとはいっても、APS-Cの小さいファインダーだとマニュアルで合わせるのは結構大変ですね。AFに慣れた老眼混じりの眼では、最初は、「無理だろっ」って思いましたが、慣れてくると結構いけます。でも、正直いうと、拡大表示してくれるミラーレスが羨ましいです。

さて、なんでM42のようなオールドレンズに手を出そうかと思ったのかを話していませんでした。一言で言うとレンズの個性ですね。最近のレンズは、光学的な性能をどんどん上げてきていて、解像度が高く、逆光でもフレアやゴーストが出ずにコントラストもしっかり出るレンズが増えてきています。こういった現代的な性能を気にし始めると、ちょっとでも解像感がなかったり、周辺が流れていたりすると、めちゃくちゃ凹むんですよね。そんなところばっかりに目がいっちゃって、写真そのものを楽しむことができなくなってきちゃうんです。一方のオールドレンズは、フレアやゴーストは出まくりだけどそれが良い雰囲気を出していたり、周辺が流れるどころか、それが極端すぎて「ぐるぐるボケ」と言う名前がついて珍重されていたりするわけですよ。現代のレンズの尺度で見たら、明らかに欠点なんだけど、それを個性として捉えて前面に出すような撮り方が面白いわけです。もちろん、欠点がそのまま欠点として写っちゃう場面もあるので、汎用性はないんですが、個性として使える場面の場合には他に変えがたい存在になるわけです。つまり、ホームランの裏には山ほどの凡打があるわけですね。まぁ、趣味なのでこれで良いかなと。

 

DA 35mm F2.8 Macro Limited

初めてPentaxのカメラ(K-5)を買った時、一緒に買ったレンズがこのレンズ。当時はキヤノンを使っていたので、子供の運動会やらはキヤノンを使って、Pentaxは思いっきり趣味に走ろうと思ったんですね。慣れるまで、しばらくはK-5 + DA35mmだけ使うという縛りをかけてました。キヤノンでは F2.8通しの標準ズームを普段使っていたので、ちょっと不便かと思っていたのですが、DA35mm Macroだけで結構なんとかなっちゃったんですよね。そのくらい使いやすいレンズです。

Macroとありますが、僕はどちらかというと、どこまでも寄っていける標準レンズとして使っています。まず、35mm(換算53mm)という焦点距離が非常に使いやすいです。家のリビングや、食事に行った時など、家族の普段の生活を写真に撮るのに丁度良いです。マクロなので、赤ちゃんの細部を撮ったりすることも得意です。ちょっと距離が近くなりますが、ポートレイトももちろんいけます。

描写性能は素晴らしいです。気持ち良く解像しますし、色乗りも豊かですし、フリンジも気になりませんし、ボケも綺麗と文句のつけようがありません。

でも、その後、FA Limitedのような個性的なレンズや、ズームレンズをそろえ始めてから、徐々に出番が少なくなってきました。ポートレイトを撮るときは、FA77mm、 FA43mm、DA★55mmを使うようになりましたし、マクロ撮影の時はDFA100mmを持ち出すようになりました。これらより広い焦点距離のレンズが必要な時は、FA31mmやDA21mmを使うようになりましたし、実はf2.8通しのシグマの標準ズームも買ってしまっていました。挙げ句の果てには、M42マウントのオールドレンズにも手を出してしましました。こうなってくると、それぞれの目的に適したレンズを持ち出せばよくなり、DA35mm Macro Limitedの出番が減ってしまったわけです。

ところが、色々なレンズを使った上で、久しぶりにこのレンズに戻ってくると、改めて画質の良さに気付かされました。「やっぱこのレンズ良いレンズだわ」と。人間というのは、どうしても、個性の強いものや未知のものに惹かれます。ただ、個性的なものには、どうしても難しさが伴います。未知のものには想定外のことがつきものです。そういった事を一通り経験してみると、やっと良さがわかる、奥の深いレンズなのでしょう。

 

DA★55mm F1.4

素晴らしい解像感。豊かな発色。とろけるようなボケ。それだけでなく、使い方によってはオールドレンズっぽい雰囲気まで出せる、楽しいレンズ。

 

ポートレートを撮るのであれば、FA77mmかこのレンズ。FA77mmが繊細で上品な描写だとすると、こちらは、生き生きとした濃厚なイメージの描写。女性を綺麗に撮りたい場合には、FA77mm。元気な子供達を撮るときにはDA★55mm。女性を艶かしく撮りたい場合にはDA★55mm。なので、両方持っていても、どちらかを使わなくなることはありません。

ポートレートで使う場合、APS-Cで55mmは使いやすい距離です。77mmだと、屋外だと良いですが、室内だとちょっと長い時があります。

このレンズ、F4.0ぐらいまで絞った時の解像感は素晴らしいものがあります。一方で、開放付近は、ピントが合っている部分でも、薄いベールがかかったような描写になります。これはこれで、うまく使うとソフトな雰囲気の撮り方ができて、女性のポートレートにはマッチします。独特な濃い色のりや濃厚なボケとあいまって、なかなか艶かしい雰囲気が出せます。

ただし、逆光には結構弱く、盛大にフレアが出ます。最近のレンズでこれだけでちゃうのはなかなかないでしょうね。手持ちのレンズだと、FA Limited系か、もしくはSuper Takumarの55mmぐらい。そのためのあの大きなフードなのねと納得です。しかし、このフレアは悪いことばかりではなく、光に包まれた感のポートレートが撮れるので、積極的にフードは外していきます。最近の技術だと、もっとフレアは抑え込めるはずなので、意図的に残したのだろうか、、、だとしたら勇気のある決断だよな、、、いやいや光学性能にこだわったスターレンズだからそれはないか、、、などと考えさせられます。まぁ、結果的に雰囲気のあるポートレートが撮れてるのでどちらでも良いんですけどね。

このレンズの弱点は、AFですね。SDM。遅い。悪名高いSDMなので、たまに動かなくてひやっとする。F1.4なので、PentaxのAFだとビシバシピントが合う事を期待するのは酷ですね。また、被写界深度が狭いので、合焦後にちょっとでも動くとピントはずれます。こんな感じなので、ピント合わせは相当気を使います。AF速度も相当のんびりしてます。公園で、子供のこぐブランコが一番高い位置で一瞬止まる瞬間を撮ろうとしたのですが、このレンズじゃAFで合わせようとしても、無理。そんな感じです。ちなみに、K-5IIs+FA77mmだったら、そういうケースでもAFが使い物になります。ギア駆動の方がうるさいけど早いんですよね。。。

 

DFA Macro 100mm F2.8 WR

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信頼感溢れる優秀なマクロ。望遠ポートレートも得意。

描写性能は素晴らしいです。逆光にも強く、コントラストも十分。解像、シャープ感ともに文句なし。フリンジは出ないわけではないけれど、少し絞れば気になりません。この焦点距離でマクロ撮影だと、被写界深度が稼げずになかなか開放は使いづらいので、僕の使い方だと、現実的にはほぼフリンジも問題になりません。

写りのイメージは、割と硬めでクールな印象。雰囲気を出すと言うよりも、きちんと正確に写す印象です。Limitedっぽい見た目なのに、Limitedにならなかったのは、このあたりに理由があるんですかね。

ボケ自体は綺麗なボケ方をするのですが、丸ボケが、絞ると若干角ばり、開放付近は綺麗な丸にならずにフリンジで縁取りされるのが少し残念ですね。

マクロ撮影時にAFにしておくと、結構迷うし、迷った時のモーター駆動音が相当うるさいです。まぁ、でも、マクロ撮影時はほぼMFにするので、実はそれほど困ってません。うっかり音を響かせるとちょっと恥ずかしいです。マクロ撮影時もAF使う人はイラッとくるかもしれません。

雨の日って、朝日や夕日が撮れないのでマクロで遊ぶことが多いのですが、そんな時は防滴がありがたいです。雨が降ってなくても、マクロ撮影する時って、朝露とか水分がある時が多いので、防滴はやっぱりありがたいです。

APS-Cで使うと、換算150mmになるわけで、マクロとして使うと相当被写界深度が浅くなり、結構絞る必要がある事が多いです。そう思って35mmマクロにすると、ワーキングディスタンスを確保できなくて、ちょっと本格マクロとしては使いづらいところもあるので、50mmマクロあたりがちょうど良いのかなと思う今日この頃。(K-1欲しいとなるといろいろ大変なので、こう思うようにしてます。)

あと、このレンズ、マクロだけでなく、ポートレートも得意です。遠景撮影でも十分な解像力を発揮します。ボケも綺麗ですし。公園で子供遊ばせてるときなんかは、ちょっと離れたところから子供写したり、周りの木々や花をマクロ撮影して暇つぶししたりと、使い勝手が良いです。公園だと水しぶきにも耐えないといけない時がありますから、防滴はやっぱりありがたいです。あと、公園で動き回る子供を撮っている時に気づいたのですが、こういうシーンではAFが早いですね。マクロレンズって、近景のピントは、ピントリングの調整幅が大きい一方で、遠景だと調整幅が小さかったりするんですかね? 確かどこかでそんな記述を見たような気もします。

このレンズ、おそらく当たり玉だったのでしょう。 K-5 IIsで使うと、AFもビシバシあいます。光学的な優秀さとあいまって、なんとも安定した信頼感のあるレンズです。

あと、アルミの筐体もLimitedレンズっぽくて格好良いですね。フォーカスによりレンズが伸びた姿は、実は相当格好悪いんです。でもフードをつけていれば、伸びた部分は隠れてくれて、格好よさを維持してくれます。

 

 

FA 77mm Limited

個人的にはPentaxのレンズでナンバーワン。主目的が家族の写真を撮ることですから。

 

77mmで撮った写真は一目で分かるほど、際立った写りをするレンズ。とにかく嫁さんや子供が綺麗に写る。(いや元々綺麗なんだけれども)  AFや、製品品質、サポートの技術力、カメラをシステムとしてとらえた場合の充実度を考えると、Pentaxには残念な所が多いけれど、こういうレンズがあるからPentaxを諦めきれないのですよ。まぁ、趣味なので、これでお金稼いでるわけではないので、これで良いと思ってますが。

話は逸れるけど、PentaxはFA Limited神話に支えられてやってこれた感がありますね。しかしそれが、今となってはもう呪縛レベル。DAレンズだって、とても良い写りする奴もあるんだけど、どうしてもFA Limitedと比較されちゃう。光学的な性能の観点で見たら、やっぱりFAレンズって、今となっては厳しい所あるんだけど、それを個性として受け入れると、どうしてもDAレンズが物足りなく感じちゃう。現在のレベルの光学性能を維持しつつ、FA並みの個性を持たせるなんて、そりゃー難しいでしょう。それを求められて、やっぱりダメねと残念がられてしまうPentaxが若干お気の毒に感じます。早くこの呪縛から逃れて、新しい素晴らしいレンズをバンバン出してもらいたいものです。

閑話休題。 77mmです。開放付近ではピントがあった部分の周辺に薄くベールがかかったような柔らかさがありますが、ポートレイトだとこれが良い雰囲気をかもし出します。F2.5程度まで絞れば、十分なシャープさが出てきて、F4.0まで絞ると、等倍鑑賞が気持ちよくなる程解像します。だからと言って、写真全体の写りが硬くならないのが、77mmのすごい所。細く繊細な線で描写しているからでしょうか、髪の毛一本一本やまつ毛はきっちり解像してるけど、人肌や全体の雰囲気は柔らかく描写します。

ボケの美しさもこのレンズの特長。とにかく綺麗なボケ方をします。31mmも綺麗なボケですが、77mmの方が焦点距離が長い分派手にボケるので、なんとなくうまく撮れた気分に頻繁に浸れることができます。31mmの方が繊細できめ細やかなグラデーション豊かなボケ、77mmはトロッとした濃いボケという印象ですね。

欠点? ありますよ。フリンジがすごくてイルミネーションとか撮っちゃまずいし、APS-Cで使うと長くて家の中で使いづらかったり。でもイラっとはせず、まぁだったらそういう時には使わなければ良いよねと思えるレンズです。