O2部屋

カメラ、自転車、ITなど

DA 35mm F2.8 Macro Limited

初めてPentaxのカメラ(K-5)を買った時、一緒に買ったレンズがこのレンズ。当時はキヤノンを使っていたので、子供の運動会やらはキヤノンを使って、Pentaxは思いっきり趣味に走ろうと思ったんですね。慣れるまで、しばらくはK-5 + DA35mmだけ使うという縛りをかけてました。キヤノンでは F2.8通しの標準ズームを普段使っていたので、ちょっと不便かと思っていたのですが、DA35mm Macroだけで結構なんとかなっちゃったんですよね。そのくらい使いやすいレンズです。

Macroとありますが、僕はどちらかというと、どこまでも寄っていける標準レンズとして使っています。まず、35mm(換算53mm)という焦点距離が非常に使いやすいです。家のリビングや、食事に行った時など、家族の普段の生活を写真に撮るのに丁度良いです。マクロなので、赤ちゃんの細部を撮ったりすることも得意です。ちょっと距離が近くなりますが、ポートレイトももちろんいけます。

描写性能は素晴らしいです。気持ち良く解像しますし、色乗りも豊かですし、フリンジも気になりませんし、ボケも綺麗と文句のつけようがありません。

でも、その後、FA Limitedのような個性的なレンズや、ズームレンズをそろえ始めてから、徐々に出番が少なくなってきました。ポートレイトを撮るときは、FA77mm、 FA43mm、DA★55mmを使うようになりましたし、マクロ撮影の時はDFA100mmを持ち出すようになりました。これらより広い焦点距離のレンズが必要な時は、FA31mmやDA21mmを使うようになりましたし、実はf2.8通しのシグマの標準ズームも買ってしまっていました。挙げ句の果てには、M42マウントのオールドレンズにも手を出してしましました。こうなってくると、それぞれの目的に適したレンズを持ち出せばよくなり、DA35mm Macro Limitedの出番が減ってしまったわけです。

ところが、色々なレンズを使った上で、久しぶりにこのレンズに戻ってくると、改めて画質の良さに気付かされました。「やっぱこのレンズ良いレンズだわ」と。人間というのは、どうしても、個性の強いものや未知のものに惹かれます。ただ、個性的なものには、どうしても難しさが伴います。未知のものには想定外のことがつきものです。そういった事を一通り経験してみると、やっと良さがわかる、奥の深いレンズなのでしょう。