O2部屋

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FA 31mm Limited

Webの世界では、Pentaxのレンズの中で最も評価が高いレンズ。

 

自分で使ってみた感想としては、「やっぱり自分で使ってみないとわからんもんやな」「難しいレンズやな」と言うのが正直なところ。

 

自分で使ってみないとわからんと言うのは、まぁ当たり前のことで、別にWebで皆んなが嘘ついてるわけではなくて、被写体、環境、腕、レンズの個体差等によって、結果や印象は変わってくるわけで、それぞれの意見が変わってくるのは当然だなという事に改めて気付かされましたよ。

このレンズ、Webではどう撮っても良い感じに撮れる的な言い方が多くされてますが、そうは思いません。レンズの美点、欠点、癖を理解して光の加減や構図を考えないと、期待はずれになります。

元々はフィルムカメラでの広角単焦点レンズですから、風景を想定したレンズなのでしょうね。出てくる色はFA43mmや77mmと違って、濃厚な感じです。絞って風景を撮ると、繊細な線で良く解像して気持ちの良い写真が撮れます。この辺りは、最近のDAレンズが割とはっきりした線で解像するのとは雰囲気が違います。

しかし、APS-Cで使うと換算46.5mmになり、風景専用としてはちょっと使いづらい。標準レンズ的な使い方になります。そうなってくると、絞り開放付近も使ってポートレートや家族写真なんかも撮りたくなるわけですが、これがなかなか難しい。まず、ピントを合わせたところに十分な光を当てておいてあげる事については、他のレンズより配慮が必要になります。しかし、難しくしてる主原因は、AF精度。そう、もうPentaxの持病みたいなAF精度ですよ。このレンズ、開放付近だと結構フリンジが出ます。ただこれは、味を出すためにあえて収差を残した結果だと言われています。ピントがあった部分からきめ細かくボケていくところに、フリンジが混ざると、確かに雰囲気のあるボケになります。これはこのレンズの個性なのでしょう。しかし、ピントを合わせたいところにピントが合えばの話です。合わないと、ボッケボケの写真になります。カメラもレンズもPentaxで調整済みなのですが、どうも、光線の種類や気候(?)によってもずれるようで、なかなか安定しません。

また、世間では開放からピントがあったところはシャープと言われていますが、うちの個体はそうでもないですね。やっぱり等倍でのシャープさを出そうと思ったら、F2.8ぐらいまでは絞らないと出ません。

こんな感じで扱いづらいのですが、ポートレートでも、まつげにバッチリピントがあった写真を、等倍ではなく鑑賞サイズで見ると、たまにホームランがあったりします。ちょっと引いて撮った時の立体感や、近接でのボケは素晴らしい。一発ホームランを打つと、次も打てそうな気がして、夢を見てしまうレンズです。

どこかのサイトに、「使い続ける事」と書いてありましたが、まだまだ私はこのレンズの実力に気づいてないのかもしれませんねぇ。気づく日が楽しみです。

同じぐらいの焦点距離の、DA35mm Macro Limitedを使うと、なんて使いやすいんだろうと思ってしまいます。