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ペンタックスと人肌

K-70を買ってよかったと思うのは、人を写す時。人肌の色がとても綺麗にでる。これまで、K-5, K-01, K-5IIsと使ってきたけど、人肌を綺麗に写すためにはだいぶ気を使いました。まず色がきつい。風景なんかは色が派手目に写った方が見栄えがよいし、ちょっとぐらい色が派手目に出ても、人間あんまり違和感を感じない。でも、人肌となると、ものすごく敏感に違和感のある色に反応する。カスタムイメージを人物に設定しても、相当色が濃いめ。彩度を-1もしくは-2に設定することが必要でした。

また、K-5 IIsまでのペンタ機は、色がきつい上に、光線が良くない状況だと黄緑っぽい色が混じる。誤解を承知で少し極端な言い方をすると、蛍光の黄緑。これを回避するために、色相は必ず-1して、黄色を打ち消してあげる必要がありました。

こういう設定をしても、ホワイトバランスが安定しないため、順光の太陽光やフラッシュなど、相当安定した光源でないと、やはり人肌が変な色に。子供達の写真を撮ることがメインだったので、この人肌問題は相当悩みましたよ。真剣にキャノンに戻ろうかと考えたことも。(FA Limtiedの存在がそれを引き止めていましたが、その話はまた別の

機会に。)

K-70では、ホワイトバランスをマルチパターンオートにして、カスタムイメージを人物かナチュラルにしておくと、ほとんどの場合で人肌が綺麗に写ります。ただ、そこはペンタックス、見た目に忠実かと言われるとそうでもありません。しかし、だからと言って違和感のない、綺麗な肌色を出してくれます。なかなかよいチューニングがされているのではないでしょうか。ペンタックスで肌色が綺麗と思えるなんて、感慨深いものがあります。

人物撮影といえば、人肌補正。この機能、相当気に入ってます。なんでもっとアピールしないんだろ。色を補正するType1と、加えて明瞭度をマイナス補正するType2があります。Type2はちょっとやりすぎ感がでる時がありますが、決まった時には、それなりのお肌が、透明感のある綺麗なお肌になります。嫁さんからは、私撮るときにはType2でとのご指名をいただくほどの機能です。嫁さんに全く理解されないカメラ機材ですが、この機能だけは強烈アピールです。ただ、最初からツルピカの子供の肌をType2で撮ると、やりすぎ感みえみえです。人肌補正をオンにすると、撮影後に処理のための時間が必要となるので、オフにしておいて、後で気に入ったものをカメラ内現像で人肌補正をかけるというやり方がよいと思います。